第24章 秘密
入った部屋は驚くほど広い部屋だった。
テレビに出てくるような何部屋もあるロイヤルスイートまでは行かないだろうが、大きなベッドに綺麗なテーブル。その上には花も飾られていて、窓は大きく夜景が一望できた。
私が一生使わなそうな部屋だった。
「めぐみさん。」
「…はいっ!」
「貴方には色々聞きたいことがあるのですが…その前に貴方を血で汚してしまったので、シャワーでも浴びましょう。」
「安室さんのほうが酷いので、先に入って来てください。私は服だけだから。」
「…そうですね。めぐみさん?」
「はい?」
「逃げないでくださいよ。」
「…?そのつもりは、ないです…けど?」
私の返事を聞き、にっこり笑うと紙袋を持って安室さんはシャワー室へと入って行った。
聞きたいことって何だろうか…?
そんな特別なことを話すことはないのだけれど。
にげる?…何から?
夜景がよく見える窓の横に椅子を持ってきて、ぼーーっと考えた。
こんなホテル来たことないから素敵だ。
しかも安室さんとホテル………ん?
「男性と…ふたりで……ホテル…」
いやいや。
怪我したからその治療のためと、着替えやら、話をするためにここにきたのであって、決して男女のその…あれこれのためにホテルに来たんじゃない…!
『逃げないでくださいよ』
いやいやいやいや。
違う!絶対違う!
何を考えてるんだ私は!
安室さんは手負いだぞ!
「めぐみさん。」
「ちがうって!」
「…何がです?」
「あっ。ごめんなさい。色々考え事を…!」
シャワーから出てきた安室さんはバスローブを着て出てきた。
いや、色っぽすぎでしょ。
なんでバスローブ着て出てくるの!
「すみません、めぐみさんに包帯お願いしてもいいですか?」
「も、もちろん!」
そのためにバスローブだったのか。
ズボンだと包帯巻けないもんね。
私は先程安室さんが持ってきた、紙袋を受け取った。
その中には救急セットが一式揃っていた。