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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第23章 バーボン


「この車はめぐみさんですか?」
「…いえ。」
「では誰のですか?僕の血でよごしてしまいました。」
「えと……」
「お詫びしたいのですよ、この車の持ち主に…。どなたか教えていただけますか?」
「言いません。ごめんなさい。」
「…なぜ?」
「この持ち主の方の許可が無いとお話しできません。」
「そんな怖い方なんですか?…まさかそのキスマークをつけた男…」
「全然違う方です。怖くもありません。別に話してもいいと言う許可さえあれば、すぐにでも教えます。」
「なら…」
「安室さんも私によく『他言無用で』と言うでしょう?今、私が話してしまったら安室さんからの信用もなくなります。私はなんでも話す人なんだと…。べつに隠したいわけじゃ無いんです。その人を裏切りたく無いだけ。」
「…わかりました。」

安室さんはそれ以上深く聞こうとはしなかった。
この車の持ち主はマスターだ。
きっとマスターのことだから、安室くんならと言いそうではあるが、夜のバーのお仕事をマスターが安室さんに話してないのであれば、わたしから言うべきでは無い。

私は指定されたホテルに向かった。



「ホテルの地下駐車場に入ってください。」
「はい。」

言われた通りホテルの駐車場に停める。
夜も遅いからスタッフや、他のお客さんもいなさそうだった。
このまま乗って待ってろと、言われ待っていると、再び安室さんが帰ってきた。

ものの数分だ。
どこに行っていたのだろう。

「ついて来てください。」
「…。」

何やら荷物が増えている。
紙袋が二つ…。

駐車場からの宿泊者専用エレベーターに向かう安室さん。
チェックインしなくてもいいのだろうか…。

自分の鞄などを持ち、私も大人しく安室さんの後について行った。



「乗れるんですか?」

これは宿泊者専用エレベーターだ。
カードキーが無いととまらないのでは?

「大丈夫、カードキーは持ってます。」

…いつのまに!

元々ここに泊まっていたのか、それとも先程電話した人から受け取ったのか…。

私もエレベーターに乗り込むと、安室さんはエレベーター内のセンサーにカードキーをかざした。

20階のランプがつき、なんだか高級そうなエレベーターが静かに動き出した。
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