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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第17章 みんなで


バックヤードに下がりロッカーの前で、エプロンを外していく。
今日は私はあがりだ。

「めぐみさん。」


後ろから話しかけられ、振り向くと安室さんが立っていた。

「はい?どーされました?」
思った以上に近い。

一歩近づいてきて、私は後ろに下がった。

今朝のことがあるので、すごく警戒してる。

「どうして、逃げるんです?」
「どうして、近づくんです?」

その笑顔が怖い。
絶対何か企んでいる笑顔だ。


「あ、梓さんいますよっ。」
声を殺しそういうと、安室さんはくすくすと笑った。
「えぇ、なので声は出さないようにお願いしますね。」
「っ!?」

私をくるりと後ろを向かせ、髪の毛に触れ始めた。

「…っふ」
指先が首に触れ、ぞくりとしてしまい私は手の甲を口に押し当てた。
「あぁ、よかった。まだ残ってる。」
「…。」
声を出さぬよう安室さんをキツく睨みつけた。
梓さんがカウンターにいると言うのになんてことをするんだろう。
もし何かの用事でこちらに来たら見られてしまう。


「大丈夫。梓さんならゴム手袋をつけて、コーヒーの道具を洗い始めましたから。そうそうこちらには顔は出しませんよ。」
ご安心ください、と私の耳元で囁くようにいう安室さんの顔面を殴り飛ばしてやりたいっ。


「仕事中ですよ」
こそこそっと呟くと、安室さんは首を傾げた。
「すみません。あまりに小さな声で聞こえませんでした。もっと近くに…」

むっとして、私は安室さんの肩をぐいっと押し返した。
きこえなかったなんて、絶対嘘だ。

ふふっと笑う安室さん。

「ほんと、イタズラしたくなるんですよね、めぐみさんって。」
わたしの毛先を摘んで遊び始めた。
「だめ、イタズラすると来週1週間開店準備させますよ。探偵業あろうと、朝の30分くらい出てこれますよね。今朝みたいに。」
「あぁ、今朝みたいにして欲しいってことです?」

持っていた髪の毛をくいっと引き寄せ私の顎に手を当てた。

「ちがっ!」
「しーーー。梓さんに聞こえてしまいますよ。」
「んっ。」
安室さんは人差し指の指先を私の唇にあて、黙らせた。



じっと目を見つめられ、私は目を逸らせなかった。




「あむろさーーん、ちょっといいですかー!」

「…残念。では、お疲れ様でした。」

梓さんに呼ばれ、安室さんは店内へと入っていった。
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