第141章 花嫁の愛
「めぐみ。僕は今幸せだ。すごくね。この幸せは君がくれた。」
「…うん。」
「君がくれた今までの時間も温もりも本当にかけがいのない大切なものだ。」
「それは…私だって…っ!」
「こんな仕事だから、今回のように命の危険に晒されることもある。めぐみを構ってあげられなくて、会えないことも。」
「うん。」
「そんな僕を支えてくれたときの喜びや、無理に理解させた時の悲しみだとか、そういったもの全部ひっくるめて、こんな感情は世界中どこ探しても、きっとここにしかないものだよ。」
「…れい…さん。」
「何を不安に思ったのか知らないけれど、めぐみがそばにいてくれて助けられたことは何度もある。…そうだな。ヒロたちが僕に料理とかを教えてくれたんだとすると、めぐみは僕に未来をくれて愛を教えてくれた。」
私は力一杯手を握りしめて、零さんの胸に顔を押し付けた。
「…っ。」
溢れ出た涙を袖で拭いながら、ぎゅっと抱きついた。
零さんはぽんぽんと背中を撫でてくれた。
「あいつらの前でもう一度永遠の愛を誓うよ。めぐみ、愛してる。僕のそばにいて欲しい。結婚しよう。」
「…ずるいよ。そんなの…」
「愛を囁いてばかりだな。」
私は首を振ってもっともっと抱きしめる腕の力を強めた。
「結婚するっ!私と結婚したこと後悔するくらい重い愛で縛り付けてやる!」
「はは、それは怖いな。まぁ僕からの愛も重いから覚悟しといて。」
のぞむところだ!と、私は零さんの唇に自分の唇を押し付けた。
押し付けるようなキスをして、私たちはくすくすと笑うと、また零さんの横に座った。
「ねぇ、零さん?」
「ん?」
「3年前のこと教えて?」
「プラーミャのことか?」
「うん。4人揃った最後の日だったんでしょ?聞きたい。」
少し意外そうな表情になったが、零さんはゆっくり頷いた。
「あぁ、いいよ。時間はある。話すよ。」