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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第140章 I will.


重い防護服を着ると、私も降谷さんと風見さんのいるガラス張りの部屋の中に入った。


動けない降谷さんはこちらを見ることはできなかったが、風見さんは私を見て、驚いた顔をした。


「…めぐみさん。」
「なに?めぐみ、入って来たのか。ダメだ。」


私は風見さんの横にしゃがみ、降谷さんの首の爆弾を手で支えた。


「助手が必要かと思いまして。」
「だめだ、めぐみ。危険すぎる。」
「…降谷さん。申し訳ありません。正直、めぐみさんがいると助かります。」
「…っ。」
「ローラが今、大量の中和剤を作っています。それが終わり次第こちらに来るとのことでしたが、明日の結婚式までに、となると、一刻も早く作業を進めなくてはなりません。自分一人では…。」




「……わかった。」
「ごめんね、降谷さん。全然いうこと聞かない子で。」
「今更だろ。」

諦めた降谷さんは私達に身を委ねるように目を閉じた。



「まずはこちら側の液体火薬の方に中和剤を入れます。」
「はい。」
「ここを外して行くので、めぐみさんは液体が揺れないよう、ここをしっかり押さえておいてください。」
「はいっ。」













時間だけがゆっくりとすぎて行った。


指示する声と、作業の音だけがガラス張りの部屋に響いた。





「めぐみさん。ここのケーブルを持っていてもらえますか。」

「…?ごめんなさい、よく見えない。」
「これです。」


防護服が大きすぎて視界が狭く、中も暑くて頭がぼーっとし始めた。


だめだ。



私は顔全体を覆っていた防護服をばさっと取り払った。



「これですね。」

「めぐみさん!いけません!」
「めぐみっ!脱ぐな!」



私はあいた方の左手で降谷さんの頬をそっと撫でた。



「やっと…触れられた。」
「…っ。」

初め、風見さんから電話があってからずっと触れられなかった降谷さん。
冷たいガラス越し。
手を合わせても、背中を合わせてもずっと冷たかったーー…。


「温かい。」


「めぐみ…。」


私は降谷さんの目をじっと見つめた。



「死ぬ時は一緒だから。零さん。」







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