第135章 新しい生活
安室さんが座っているベッドのフレームは木でできていてデザインも可愛らしい。
「それかわいいね。」
「…んー。だめかな。」
何度か座って体重をかけながら、安室さんは言った。
「…そう?」
安室さんは立ち上がってさらに横のベッドにドスンっと座った。
「うん、これもダメ。」
「ふわふわ具合?マットレスは別に買うよ?」
「いや。違うよ。」
安室さんはニコッと笑ってベッドに座ったまま私を見上げた。
「激しく動くからね。ギシギシうるさいのは困るだろう?」
「…わぁ。」
ーー…そんなことまで考えて買うのか。
「…激しく動かなきゃいいんじゃない?このフレームかわいいよ?」
「だーめ。」
「…。」
安室さんはキョロッと一瞬周りを確認して、ニヤリと笑った。
「そんなんじゃ、めぐみも満足できないだろ?激しくしてって言ってたじゃないか。」
「急に降谷さんにならないで。」
「くくく。ほら、探そう。二人に合うやつ。」
「…むぅ。」
試しに体重をかけたり、デザインを見ていって満足いくベッドフレームとマットレス、布団を買うと、私たちはやっと梓さんと合流した。
もう時間も夕方になっていた。
「今日だけですっごい買ったねー!めぐみちゃんお金持ち。」
「散財しちゃった。はやくポアロで働かないと。」
買わなきゃ行けないものなんてまだまだたくさんあるけれど、私たちは今日はもう解散することになった。
「梓さん、コップ買えた?」
「うん、二人みたいに色違いのものを買ったわよ。」
梓さんを車で送りながら、梓さんは満足そうに買い物袋を持ち上げた。
「よかった。今日はほんとうに助かったよー。ありがとう。」
梓さんと安室さんがいなかったは一日でここまで進まなかっただろう。
二人の存在は本当に大きかった。
梓さんの家の前まで安室さんの送り、別れると安室さんはすぐ家に走り出した。
「今日は僕の家においで。荷物は明日新居に運ぼう。」
「安室さんもありがとう。すっごく助かった。」
「新しい生活を想像しながらする買物楽しかったな。」
「…うん。本当に。ーーこっちでの新しい生活、楽しみ。」