第2章 【Sleeping beuatyと白い天使】
そんなある日だった。
「鏡よ、鏡。世界で一番カッコイイのはだぁれ?」
「それは、貴久サマです。」
…てめぇ、もう一回言ってみろや。
今度間違ったら、ぶん殴ってやる!
怒りに震えたオレは、部屋にレールを敷き詰めご機嫌でミニ四駆を走らせる貴久を捕まえた。
「なぁに、ママ。」
「そこはせめてパパでしょ?」
屈託のない、パーナちゃんいちころの笑顔をオレに向けた貴久に、思わず突っ込みを入れた。
どうやら、性別による設定変更が追いついていないらしい。
「お前のせいで、オレは2番手なんだ。あぁ、憎い!」
掴んだままの襟首をゆさゆさと前後に振る。
ゆらゆらと為されるがままに揺れる貴久。
「ん~、頭ぐらんぐらんする…。」
オレがイチバンになるために、こいつなんかこの世から消してやる!
絶対、絶対、消してやるんだから~っ!!