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【R15】キャラメル デェア ディアボロ【ハイキュー夢小説】

第3章 日向翔陽と飴玉


「!」

 流石に驚いたのか、ビクッと動いた彼女。でもその動いた、には口が含まれていて、微かに開いた口の中に飴玉を押し込んでしまう。
 ころり、と飴玉が日向の口の中から彼女の口の中へと移動する。
 飴玉が移動した途端、元々抵抗していた訳ではなかったのだが、彼女の動きが止まった。
 ポーっと日向からの口付けを黙って受け入れているのを見ながら、日向はくちゅりと舌を入れて飴玉を探した。
 飴玉は彼女の舌の上に乗っていて、彼女の舌を舐めながら飴玉を舐め取り、老婆に言われた様に彼女の舌に戻すと、彼女もまた飴玉を舐めていた。
 二人で飴玉を舐め始めると口に入れた瞬間は何の味もなかったのに、急に甘酸っぱい味が口中に広がり始めた。
 初めての味で、何の味なのか分からないけれど、物凄く美味しく、彼女とのディープキスに酔いしれながら味わう。
 二人で飴玉を舐めだしてから五分程経っただろうか。
 口中が甘酸っぱく、飴玉が少しずつ小さくなってきた。

(そうだ……そろそろ…………)

 ただ舐め合うだけでは意味がない。老婆に言われた事を思い出して、日向は少しだけ口を離して告げた。


「可愛い所が好き」

 告げて再び口付けて飴玉と舌を舐め合う。

「綺麗な髪の毛が好き」

 髪の毛に指を通しながら伝えて舐め合う。

「おれの試合見に来てくれる所が好き」

 指を絡ませ合いながら握り合い、ちゅくちゅくと舐め合う。

「大きな目と長い睫毛が好き」

 頬に触れ、撫でて舌を絡ませ合う。

「鈴の様な声で、まるで向日葵みたいに綺麗に笑ってくれるのが好き」

 後頭部をしっかり掴み、抱きしめて味わう為に舐め合う。


 好きな所を五つ伝え、日向は深く口付け、小さく無くなりそうになっている飴玉を彼女と舐めあった。
 口中の甘酸っぱい味と彼女の唾液の味に酔いしれながら、飴玉が無くなっても暫くの間、舌を絡ませ続けた。
 悪魔の惚れ薬、と渡された飴玉を彼女と二人で二十分程だろう。舐め合い食べてしまった。
 唾液の糸を引きながら唇を離すと、彼女は熱の篭った瞳で日向の事を黙って見ていた。

(舐めきったら最後に……)

 爆発するのではないかと言う程に激しく鳴る心音を聞きつつ、日向は口を開いた。

「おれの事…………呼んで?」
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