第17章 デート
「エルヴィンのことも俺が支える。」
リヴァイはハッキリとした口調で言った。
「そうか。
まぁ、それについてどうこう言う権利は
ワシにはないからのう。」
「前回と言ってることが
違うじゃねぇか……」
リヴァイは眉間に皺を寄せてピクシスを見ると
「なんだ。
確かにワシは反対はしたが、
それを決めるのはお前らじゃろうが。」
そう言って呆れたように笑う。
「それに、お前がそんなにエマに
本気だとは知らんかったからな。
何せ、お前の女関係は自由奔放で
勝手気侭なものだと、
周りからは噂されておるぞ?」
ピクシスの言葉を受け、エマは思わず
リヴァイの横顔に目を向けた。
「それはエマと恋人になる前の話だ。
今は他の女に興味はねぇ。」
リヴァイの口調は真摯で、
瞳は真っ直ぐピクシスを見入っている。
エマは、一瞬でもリヴァイのことを
疑ってしまったことを反省しつつ、目を伏せた。