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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第17章 デート



その時、

「エマ。」


エマは後ろから声を掛けられ、
振り向くと

「なんだ。
エルヴィンと一緒じゃないのか。」

そう言って困ったような表情で笑う
ピクシスが立っていた。


「……お、おじちゃん……」

エマの顔は一瞬で青褪める。



ピクシスにはエルヴィンと恋人同士だと
思わせておいたのにも関わらず、
今自分と仲良く歩いているのはリヴァイだ。

こんな矛盾が許されるはずはない。


エマは一気に頭の中で考えを巡らすが、
正直に話すしかないと腹を括った。



「あの、おじちゃん、」
「エマのことは俺が幸せにする。」

リヴァイはエマの言葉を
遮るように言った。


「ほう。
結局お前はそういう決断をしたのか。」

ピクシスは顎元を摩りながら、
リヴァイに近寄った。


エマは二人が
何の話をしているのか理解できず、
ただ茫然とその様子を見入る。

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