第17章 デート
「あ。またやきもち妬いてますね。」
エマはリヴァイの眉間の皺を指さす。
「やきもち妬くと眉間の皺、
かなり濃くなりますもんね。」
「うるせぇな。
お前が余計なこと言うからだろ。」
エマはあからさまに不機嫌な顔をする
リヴァイの手を握ると、
「……でも私は、誕生日覚えれなくても、
やきもち妬きでも、
リヴァイさんが好きですよ。」
そう言って笑って見せた。
しばらくエマの笑顔を見入っていた
リヴァイだったが、
突然我に返ったようにため息を吐くと
「おい……
またやりたくなってきたじゃねぇか。
どうしてくれんだ?」
そう言ってエマの手を強く握り返す。
「い、いや、それ、
私のせいじゃないですよね。」
「お前のせいだろうが。」
「帰ったら、しましょう………ね?」
「その言葉、忘れんなよ?」
リヴァイは少し頬を緩めると、歩き始めた。