第17章 デート
リヴァイはエマの手を掴み、
「そんなことをしに来たんじゃねぇよ。」
と、エマを起き上がらす。
「そんなことしようと誘ってきたのは
リヴァイさんじゃないですか。」
「お前が寝起きでやらしい顔
してるからだろうが。」
「……私のせいみたいに言わないで下さい。」
エマは少し頬を赤らめた。
「こんな朝早くから、どうしたんですか?」
「行きたいところがある。付き合え。」
リヴァイはベッドから立ち上がった。
「……それ、デートのお誘いですか?」
エマはニヤニヤしながら
リヴァイの顔を覗き込む。
リヴァイはそんなエマを引き寄せ、
立ち上がらせると
「そうだ。お前の時間を俺にくれ。」
そう言って小さく笑った。
エマは勢いよくリヴァイに抱き着き、
「いくらでもあげますよ。」
と、声を弾ませた。