第13章 紹介
サラはエマに手を引かれながら、
「ねぇ、エマ、ここにきて
ますますモテてるじゃない?」
と、ニヤニヤ笑う。
「……エルヴィンさんから聞いたの…?」
「うん。
リヴァイ兵長と寄りを戻したらしいね。」
サラはそう言ってエマに笑いかけた。
「でも、意外とリヴァイ兵長も
普通の人そうで安心した。
確かに噂通り目付き悪くて怖いけど。」
サラのその言葉に、エマは吹き出すと
「そうだね。目付き悪いし、怖いし、
何考えてんのか分かんない時も多々ある。」
そう言ってサラを見る。
「なに、あんまり良い事言ってないけど、
それでもリヴァイ兵長を選んだの?」
サラはエマの肩を叩く。
「うん。
そこもリヴァイさんの魅力なんだよ。」
そう言ったエマの笑顔を見て
「そっか。エマがそう思うんなら、
私はいいと思うけど?」
と、サラはエマの肩を抱いた。
その時、
「エマさん!」
と言う呼び声と共に、廊下の向こうから
エレンが走ってエマに寄って来た。