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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第12章 下手な嘘



「……トランプ、ですか?」


目を丸くするエマに、リヴァイは

「そうだ。お嬢様にギャンブルは
新鮮だったんだろうな。
相当ハマったようで、屋敷の召使い諸共
夜通し付き合わされた。」

そう言って、少し笑った。


「俺はお前のお陰で、
あの場を乗り切れたわけだ。」


エマはリヴァイの胸元を掴むと、
大きくため息を吐く。



「良かった……」

「やっと信用したか。」

リヴァイがエマの顔を覗き込むと、

「それ、本当の話なんですよね?」

そう言って少し顔を上げる。


「俺がこんなしょうもない作り話を
すると思ったか?」

「思いません。」

エマはリヴァイに勢いよく抱き着いた。

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