第71章 リヴァイの休日
「なんだ。もう抵抗しないのか?」
「……抵抗しても、結局無駄なんだと思って。」
エマのその言葉を聞き、
リヴァイは吹き出すと
「その通りだな。」
そう言って唇をエマの首筋に
這わせ始める。
だが、そのすぐ直後、
突然動きを止めた。
「……リヴァイさん?」
シャツの中に手を入れたまま、
制止したリヴァイの顔を
エマはそっと覗き込む。
「…ッ……、おい、出て来い。」
リヴァイは小さく舌打ちをした後、
階段脇に生い茂った木々に視線を向けて、
それだけ言うと
大きくため息を吐いた。