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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第11章 真実と嘘




「さっき兵団に連絡が来たんだが、
食料を寄付してもらえることになった。」

「え?!ほんとですか?」

エマは思わず声を上げ、
エルヴィンの袖を掴む。


「ああ。
ある貴族が、寄付を申し出てくれた。」

エルヴィンはそう言った後、
周りの様子を窺いながら、
少し小声で話し始めた。




「私も何が起きたのか理解するのに戸惑ったが、
これはリヴァイが仕組んだことだったんだ。」


「……何でここでリヴァイさんが
出てくるんですか?」

エマは先ほどのことを思い出し、
少し胸の痛みを感じる。


「リヴァイが、貴族に直談判していたようだ。
寄付を申し出てくれた貴族は、
昨日リヴァイが会っていた女性の祖父だ。」



「……え、すみません………
ちょっと混乱して………」

エマは頭の中の整理をしようと
そう言ったきり、沈黙する。


エルヴィンは
エマが話し出すのを待った。

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