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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第11章 真実と嘘




エマはリヴァイの背中を暫く見送ると
大きくため息を吐く。


「エルヴィンさんに言われたばっかりなのに……
冷静さもないし、
完全に一方的すぎだよ、私……」


リヴァイの悲しそうな表情を思い浮かべると、
胸のあたりがズキズキと痛んだ。



あの表情の意味は何なのだろうか。


自分の一方的な言い分に困っただけなのか、
それとも自分に対する罪悪感なのか。


恋人に戻ったからと言って
リヴァイの真意は全く掴めない。

それどころか、
前より分からなくなっている気もする。


こんな状態なのに
恋人と言ってもいいのだろうか。



エマは重い足取りで
基地へ向かって歩き出した。










基地の入り口に着くと同時に、

「エマ。
真相が分かったかもしれない。」

後ろからそう声を掛けてきたのは、
エルヴィンだった。



「……真相、ですか?」

「ああ。
リヴァイのしたことの意味が分かった。」

エルヴィンはそう言うと、
基地の裏にエマを連れて行った。

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