第10章 信用させて
「……結局私は、身体だけを
求められてたってことなんですか?」
「そんな訳ねぇだろ!」
思わず声を荒げたリヴァイは、
エマの腕を掴む。
「……それなら弁解してください。
私が納得する理由があるなら、
お願いですから、言い返してくださいよ……」
エマはそう言いながら、
もう堪えるつもりもない涙を流した。
「……この理由を話したところで、
お前が納得すると思えない。」
リヴァイはエマの腕から手を離す。
「私が納得できないくらいの
くだらない理由で、
他の女性を抱いてたってことですか?」
「抱いてねぇよ。」
リヴァイは強い口調で言った。
「身体の関係は持ってない。」
「それも今の私に信じろって言うんですか?」
エマのその問いかけに、
リヴァイは口を閉ざす。