• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第68章 約束の桜



エルヴィンは思わず小さく吹き出すと

「相変わらずお前は、俺に酷なことをするな。」

そう言った後、エマに視線を向け、

「だが、俺はエマが結婚していても構わないよ。
リヴァイを嫌になることがあれば、
いつでも俺の元に来い。」

と、エマに微笑みかけた。


「おい、祭壇の前に立ってる男が
花嫁を口説くな。」

リヴァイは眉間に皺を寄せ
突っ込みを入れた後、

「お前も赤くなってんじゃねぇよ……」

そう言って呆れた表情でエマを見る。


「……す、すいません……
でも、エルヴィンさん今、
俺って言ってたから……
ちょっとびっくりして……」

「そうか。エマはこういう
ギャップに弱いんだな。」

「待て。
何勝手に盛り上がってんだよ。」


三人のやりとりを聞いていた参列者は
笑い声を忍ばせようとしていたが、
ついに堪えきれず、
教会内は次々と笑いだす参列者の
明るい声に包まれた。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp