第68章 約束の桜
リヴァイの目の前まで着くと、
ピクシスはエマの手を取り
リヴァイの手に誘導する。
それと同時に
「分かっておるな?」
と、それだけ声を掛けると
「分かってる。
“お父さん”は安心して余生を楽しめ。」
リヴァイはそう言ってエマの手を握った。
そしてエマの目を優しい表情で見つめ、
エマはリヴァイと腕を組んで再び歩き出した、
次の瞬間。
「ぅえっ?!」
エマは素っ頓狂な声を上げ、
思わず後ろに下がりそうになる。
リヴァイはエマの腰を支えると
「おい、しっかりしろ。
驚くのも恥ずかしがるのも、
まだこれはほんの序盤だからな。」
そう言ってニヤリと笑った。