第68章 約束の桜
「これだって、
兵長が主体で選んだんだからね。
ちょっとその場面、想像してみてよ。」
サラの言葉を受けて、エマはリヴァイが
ドレス選びをしている光景を思い浮かべ、
思わず吹き出した。
「そうなるでしょ?
兵長の努力も分かってくれた?」
「……うん。
相当恥ずかしかっただろうね……」
「それでもエマに似合いそうな
ドレスを選んでくれたんだから。
エマにとってはとんでもない
サプライズだったと思うけど、
しっかり楽しむべきだと思うよ。」
笑顔でそう言うサラに、
エマも笑顔で答えた。