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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第68章 約束の桜




ダグに背中を押され、
教会の横に設置された小さな小屋に入ると

「エマ!やっと来たの?早く用意するよ!」

そう言って出迎えたのはサラだった。


「もうここまで来ると、
ここにサラがいても驚かないよ……」

「なに、その不満気な顔は。」

「だって私だけ何も知らないまま、
ここまで誘導されてるんだよ?」

「それより、プロポーズがまだなことが
不満なんでしょ?」

ニヤついたサラの一言に、
エマは言葉を噤む。


「まぁそうだよね。
順番がおかしいとは思う。」

「でしょ?
プロポーズされるのだって、
結構楽しみにしてたのになぁ。」

「でもリヴァイ兵長は殆ど一年前から、
この計画を進めてたんだから。
かなり気持ちは籠ってると思うよ?」

サラはそう言いながら、
柔らかいチュール素材で作られた
プリンセスラインの
華やかなウエディングドレスを
エマに差し出す。

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