第65章 病人らしくない病人
「……病人らしくない病人ですね。」
エマがポツリと呟くと、
「もう病人扱いしなくてもいい。
ギプスさえ取れれば、お前だって抱ける。」
リヴァイはそう言いながら、
エマの顔を覗き込んだ。
「……リヴァイさん禁欲して何日ですか?」
エマはふと気になったことを口にする。
「ざっと計算しても
1か月以上はやってねぇな……」
リヴァイの落胆した口調に
エマは思わず吹き出すと、
「リヴァイさん、よく耐えれますね。
実はしなくても大丈夫なんじゃないですか?」
そう言って肩を震わして笑った。
「笑いごとじゃねぇぞ。
お前がこの部屋に来るだけで、
腹ん中では相当やりたくなってんだからな?」
「そうだと思います。」
エマはそう言うと、
リヴァイの股の間に座り込んだ。