第64章 希望
「そりゃ、結婚したいですし、
子どもも欲しいです。
……でも、リヴァイさんには
生きててほしいです。
これってそんなに我が侭なことですか?」
リヴァイはエマの目を見つめたまま、
言葉を噤む。
「……覚悟してない訳じゃないです。
今回のことがあって、
改めて思い知らされました。
でもだからって、
さっさと結婚して子ども作って、
……それって何か、違う気がするんです。」
リヴァイと一緒に居たという証を残したい。
その気持ちは日に日に強くなる。
だが、その証を残した途端、
リヴァイが遠くに行ってしまいそうな気がして
怖かった。