• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第64章 希望



「死にかけてたくせに、
回復して一週間で
よくそんなこと考えられますよね。」

「おい。何だ、その言い方は。」

「実際そうじゃないですか。
私たちを散々冷や冷やさせといて。」


エマはリヴァイから手を離すと、
呆れた表情でリヴァイを見入る。



「こっちがどんな気持ちで
二週間過ごしたと思ってんですか?
私だって精神的には死にかけてましたけど。」


エマの強い口調に、
リヴァイは思わず口を噤んだ。


エマは目を伏せるリヴァイを見て、
少し頬を緩めると

「……でも、本当に戻って来てくれて
良かったです。」

そう言って、再びリヴァイを強く抱きしめた。



「ここに俺を呼び戻したのは、お前だろうが。」

リヴァイはそう言うと、
ギプスの巻かれた右手で
エマの背中辺りを軽く摩る。


「本当に話、聞こえてたんですか?」

エマは顔を上げ、
リヴァイの目を見つめた。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp