第61章 一生のお願い
それから一週間経っても
リヴァイの容体は変わらず、
丁度一週間後のその日。
エマは一日中リヴァイの側で、
手を握り続けた。
「……ほんとに、
そろそろ痺れ切らしますよ、私も。」
リヴァイの顔はここに戻って来たよりも
明らかに痩せこけ、
顔色は青白く、体温も低く、
どんどん生を感じられなくなっていた。
「聞こえてるんですか?
ちょっと返事くらいしてみて下さいよ。」
二週間もこのやり取りをしている。
こんなことは、
ただの気休めなんだと思う。
だが、この催促が
無駄だと思いたくない。