• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第60章 荒療治



エルヴィンは
エマの手の上に被せる様に、
そっと手を添えると

「もし一週間後、
リヴァイが目覚めなければ。
……君に話したいことがある。」

そう言って、エマの手を握った。


「目覚めてくれさえすれば、
話さなくても済むんだがな……」


エマは握り締めた拳を解き、
エルヴィンの手を握り返すと

「それって、リヴァイさんの
これからの処置についてですか……?」

そう俯いたまま尋ねる。


「それは一週間後に話すよ。
今はそんなことを考えなくてもいい。
ただ、それなりの覚悟はしておいてくれ。」


エマはエルヴィンの言葉を受け、
小さく深呼吸をすると

「分かりました。」

それだけ言って、再び口を閉ざした。



/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp