第59章 反応と希望
「うん。でも私は
医者でも看護師でもないから。」
エマはジャンに笑いかけると、
「今私にできることは、
美味しい料理を作って
傷付いた兵士を少しでも元気にすること。
多分、リヴァイさんもそれを望んでると思う。」
そう言って、視線を落とした。
「もちろん、仕事が終わったら
リヴァイさんのところで過ごすけど、
一番は仕事を優先する。
そうじゃないとリヴァイさんが起きた時、
私怒られそうだもん。」
エマのその発言に、
ジャンは頬を緩めると
「そうだな。俺も兵長いないからって
訓練で手ぇ抜かないようにしないとな。」
そう言ってエマの頭を撫でる。