第59章 反応と希望
次の日の朝方。
目を覚ましたエマは、
穏やかな表情で
ベッドに横たわるリヴァイを見つめ
「おはようございます。」
と、声を掛ける。
当然の如く、何の反応もなく、
エマはベッドから降りると
大きく背伸びをした。
「リヴァイさん。
私、一応調査兵団の料理長なので
いつまでもここでリヴァイさん専属の
看護人をする予定はないんですけど。」
エマはリヴァイの側に寄り、
そっと手を握る。
「……リヴァイさんも、
きっと同じ考えですよね?
仕事終わったらまた来ますから
気が向いたら起きて待っててくださいね。」
エマはそう言って
リヴァイの頬にキスをすると
部屋を後にした。