第59章 反応と希望
「ごもっともですね。」
そんなエマを見て、
エルヴィンは少し頬を緩めると
「まぁ、この状態が続くなら
エマのことに関しても
私にも考えがあるがな。」
そう言って、エマの肩を抱き寄せた。
ガタン、と椅子が傾く音が部屋に響く。
「お前がこのまま
呑気に寝ているつもりなら
こっちもそれなりの手段を取らせてもらうぞ。」
エルヴィンが
そう言いきった直後、
「………エマ。
今、リヴァイの手が
動いたと思ったのは私だけか?」
エルヴィンはエマから手を離す。
「私も思いました………」
エマは唖然とした表情で
リヴァイの手を見つめた。