• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第59章 反応と希望



日付が変わる寸前、
エルヴィンは治療室に戻ってきた。



「エマ。待たせたな。」

エルヴィンはベッド脇の椅子に座るエマに
声を掛ける。


「エルヴィンさん。お疲れさまです。」

エマはそう言って立ち上がり、
机脇の椅子をベッドの横に移動させた。


「ありがとう。」

エルヴィンはエマが移動させた
椅子に座ると、
リヴァイの顔を覗き込む。



「何か反応は?」

「特にないです……」

「……そうか。」

エルヴィンはそう言うと、首元を緩め、

「まったく、この忙しい時期に
兵士長がこんな状態だと、
こっちは大変だぞ?」

と、大きくため息を吐く。


「早いところ起きて手伝ってもらわなければ、
私が過労死しそうだよ。」


エルヴィンがあまりに普通に話をするので、
エマは思わず吹き出した。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp