• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第58章 生きて



いつもと同じ冷静な表情の
エルヴィンだったが、
エマは一抹の不安を覚えながら、
エルヴィンの元に駆け寄る。

エルヴィンはエマを講堂の外へ連れ出すと、
足早に廊下を歩き始めた。





「……エルヴィンさん、会議は?」

「いや。その前にエマに
伝えておきたいことがある。」

エルヴィンはそれだけ言うと、
再び口を閉ざす。






エルヴィンに連れられて着いた先は
個室の治療室だった。



治療室のドアノブを握ったまま
立ち止まったエルヴィンは、
エマの目を見つめると

「エマ。
落ち着いて話を聞いてくれ、
とはもう言わない。」

そう言って、ドアを開けた。


治療室の真ん中に置かれたベッドの上には
人が横たわっている。


最悪の想像がエマの頭を過るが、
それを振り払うかのように目を伏せた。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp