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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第9章 活力の部屋、希望の人、




しばらくして、
エマはエルヴィンの胸から顔を上げる。


「ずっと思ってたんですけど、
エルヴィンさんこそ、
私の心をいつも掻き乱してますよ。」

「それは褒め言葉か?」

「……どれだけプラス思考なんですか。」

エマは思わず吹き出す。


「君の心を掻き乱すことができる存在に
なったかと思うと、
やはり少し嬉しくてね。」

「……随分前から、そうでしたけど。」

エマは笑顔のエルヴィンを見上げた。


「そうなのか?」

「そりゃそうですよ……
というか、あの地震の時から、
エルヴィンさんは私の心を
揺り動かしすぎです。」

「まぁ、地震だったからな。」

「……あの、別に掛けた訳じゃないです。」


思わず横槍を入れるエマに、
エルヴィンは吹き出す。



「でも、やっぱりここに来た最初の頃は
意外でした。
エルヴィンさんがそうやって笑うの。」

「それは、リヴァイの間違いではないか?
私はいつも普通に笑っているよ。」

エルヴィンはそう言いながら、
エマに目を向けた。

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