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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】
第54章 想い出の地
「さすがに祭りの日だけあって
どこも満室だな……」
最初にいた軒先に戻ると、
エルヴィンは肩の雨を払いながら言う。
「……そうですね。」
エマはそう言いながら
ため息を吐くが、
「エマ。
君は私に何か隠しているだろう?」
その一言を受け、
少し身体をビクつかせる。
「……な、なんでそう思ったんですか?」
「君は分かりやすいからな。」
エルヴィンはそう言うと、
エマの手を握り、
「もうこの際だからいいだろう。
思い出の地巡りとして楽しもう。」
と、笑いかけ、走り出した。
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