• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第54章 想い出の地




「何でここのホテルの空室あるって
分かったんですか?」

エマは訝しげな表情で
エルヴィンを見る。


「君の顔を見ていたら分かるよ。
君は本当に嘘が下手だな。」

エルヴィンは肩を震わせて笑う。



二人が辿り着いた宿は、前回同様、
かなり老朽化した宿の一室だった。



「……それにしても、
また同じ部屋が空いてるっていうのは、
どうなんでしょうね……」

エマはそう言いながら
不審な目で部屋を見渡す。


エルヴィンは後ろから
そっとエマの肩に手を置くと、

「……君には見えないのか?」

そうエマの耳元でそっと言った。


思わず身体をビクつかせ、
目を丸くしてエルヴィンを振り返るエマに

「君はこういうのも苦手なのか?」

と、エルヴィンは悪びれる様子もなく言う。


「……この状況でそんなこと言われて、
気が動転しない人の方が少数派ですよ……」

エマはエルヴィンから少し離れた。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp