第51章 約束の場所
「それは今聞かないでおく。」
「何でですか?」
エマは不思議そうにリヴァイの顔を見る。
「俺が次の調査から帰って来て、
お前が本当に俺を選ぶと決めた時に聞きたい。」
そう言うリヴァイの目は真剣で、
エマはその目に吸い寄せられるように
リヴァイの目を見つめた。
「俺も昨日は先走って色々お前に話したが、
そのことはお前が俺を選んだ後に
またゆっくり話したいと思ってる。」
リヴァイの穏やかな声を聞き、
エマは自然と目を閉じた後、
「そうですね……
それならその話は、
調査が終わってからここでしましょう。」
そう言ってリヴァイに笑いかけた。
「そうだな。」
リヴァイはそう言うと、
エマの髪を優しく撫でた。