第51章 約束の場所
「ただ、仕事に関しては手を抜けねぇからな……
調査の間は前と変わらず、
お前に寂しい思いをさせることになる。」
エマは、自分のお腹に回された
リヴァイの手を握ると、
「大丈夫です。
他の時間は、全部もらっていいんですよね?」
そう言って、
リヴァイにニヤリと微笑みかけた。
「……お前、そんなに俺を期待させといて、
また次の調査中、エルヴィンに
ふらつくんじゃねぇぞ。」
リヴァイは呆れたように言うと、
「……それはまだ何とも。」
エマはバツが悪そうに頭を掻く。
「そこは嘘でも
ふらつかないって言っとけよ。」
「期待はさせますけど、
嘘は吐きたくないです。」
エマは明瞭な語気でそう言うと、
リヴァイは少し頬を緩ませ、
「まぁ、それが
お前の長所でもあるからな……」
と、エマの髪を乱暴に撫でた。