第50章 こんな日くらいは正直に
リヴァイが口にする一言一句、
全てが愛おしく、大切に思えた。
リヴァイの暖かい言葉や体温を、
ずっと近くで、一番近くで感じていたい。
この感情を
どう言葉で表現したらいいのだろう。
“好き”や“愛してる”なんて
既に確立された言葉では足りないくらいに、
自分の心はリヴァイを強く求めていた。
エマはそっとリヴァイの背中に手を回し、
「そろそろ限界なので、
言っていいですか……?」
そう言って、小さく息を吐いた。
「リヴァイさん。
私の心の中も、全部リヴァイさんに
持って行かれてます。」
エマがそう言いきると、
リヴァイはエマを少し離し、目を見つめた。