第50章 こんな日くらいは正直に
「何だ。そんなに意外か?」
「意外ですよ!
と言うか、ここに来てから、
私の想像を遥かに上回ることを言いすぎです!」
エマは思わず声を荒げた。
「今日くらいは、
正直に何でも話してやろうと思ってな。」
リヴァイは赤面したエマを見ながら
頬を緩める。
「……と言うか、
順番バラバラじゃないですか……」
思わず困惑した声になるエマに、
「お前、順番気にする方なのか?」
と、わざとらしく
意外そうな言い方をするリヴァイ。
「当たり前ですよ!」
再びエマは声を上げると、
「なら先に結婚するしかねぇな。」
リヴァイは平然と言った。
「いや、今はまだ恋人でもないんですけど!」
エマの即答が続き、
リヴァイは肩を震わせて笑い出す。
「笑いごとじゃないですからね……?」
エマはそう言いながら
リヴァイの顔を覗き込む。
「いや、それもそうだな、と思っただけだ。」
リヴァイは頬を緩めたまま言った。