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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第50章 こんな日くらいは正直に



「なっ、何言い出してんですか!」

エマは一瞬にして耳まで赤くなり、
リヴァイから離れる。


「あ?普通のことだろうが。
お前との子どもが」
「わーーー!ちょ!も、ほんとに!
これ以上気を動転させる発言は、
控えてくださいっ!」


まさかリヴァイがそんなことを
言い出すという考えは、
心の片隅にもなかった。

逆に、リヴァイは子どもに
興味もなさそうだったし、
そんなに好きではない方なのだと
思い込んでいた。



「……リヴァイさん、
実は子ども好きだったんですか?」

エマはつい小声になって問いかけると、

「いや。好きではない。」

リヴァイはまたしても明瞭な口調で言う。



「だが、お前との子どもなら
愛せる気がする。」



今日のリヴァイが言う言葉の一つ一つが
どれも想像が及びもつかないものばかりで、
動揺を隠すことができそうにない。

と同時に、この顔の赤みも
しばらく引きそうにない……


エマは俯き、深呼吸をした。

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