第50章 こんな日くらいは正直に
「リヴァイさん、
ちょっと気になること聞いていいですか?」
部屋に戻り、エマはベッドの上で
リヴァイに髪を拭いてもらいながら
問いかける。
「何だ。」
リヴァイはエマの髪を
丁寧に拭きながら返事をすると、
「……最近、するとき避妊具つけてますか?」
エマは少し小声で尋ねた。
「つけてねぇよ。」
リヴァイはすぐにハッキリした口調で返答する。
「……いや、そんな堂々と言われたら、
反論しにくくなるんですけど……
……それ、ダメですよね。」
「何でだ?」
リヴァイは呆気らかんと言った。
エマは小さくため息を吐き、
「恋人同士の時はつけてたのに、
何で今になってつけなくなるんですか……
つけないにしても、普通は逆ですよ……」
と、微妙な表情を浮かべる。
リヴァイはエマの髪を拭く手を止め、
後ろから抱きしめると
「お前との子どもなら、
欲しいと思い始めたからだ。」
エマの耳元でそう言った。