第48章 最初で最後の
「調査兵は毎日訓練で鍛えてるだけあって、
みんな逞しいじゃないですか。
そりゃ、だらしのない身体より、
鍛え上げられた身体の方が魅力的ですよ。」
エマがそう言うと、
「そうか。なら俺の身体も、
お前からしてみれば魅力的なんだな?」
リヴァイはエマの手を、
自分の胸元へ持って行く。
服の上からでは分からない、
厚く硬い胸板に触れ、
エマの鼓動は自然と高鳴った。
「………そうなりますね。」
エマはそう言いながら
手を離そうとするが、
リヴァイに強く手を掴まれ、
次は腹筋に誘導される。
硬い腹筋は
少し触れただけでも割れ目が分かり、
鍛錬を重ねてきた賜物だと察しが付く。
「おい、もうのぼせたのか?
顔がかなり赤いが。」
リヴァイは赤面している
エマの顔を見て笑った。