第48章 最初で最後の
「この宿の魅力が、もう一つある。」
リヴァイは唐突にそう言うと、
シャワールームを指さした。
エマはそっとシャワールームを覗くと、
その奥にもう一つ
扉があるのを見つける。
「あの扉、どこに繋がってるんですか?」
エマが不思議そうな表情を浮かべると
「お前が俺と風呂に入るなら、教えてやるよ。」
リヴァイはそう言って
エマの顔を覗き込んだ。
「い!いや!無理ですよ!
さすがに恥ずかしすぎます!」
一瞬で頬を赤らめるエマに
「入ったことねぇなら分かんねぇだろうが。
意外と恥ずかしくないかもしれねぇしな。」
と、リヴァイは服を脱ぎ始める。
「ちょ!ほん、本気ですか?!」
エマは思わずリヴァイの腕を掴むと、
「お前、あの向こうが気になんねぇのか?」
そう言って訝しげな表情でエマを見た。