第48章 最初で最後の
しばらくして、
「……リヴァイさん、服、
大変なことになってます。」
エマは少し顔を上げると、
涙でかなり濡れたリヴァイの服を指さす。
「お前、相変わらず涙の量が多すぎるな。」
リヴァイは思わず吹き出すと、
シャツを脱ぎ始めた。
「え、ちょ、ここで脱ぐんですか?」
思わず焦った声を出すエマに、
「今更何照れてんだ?
やってる時は脱いでるだろうが。」
と、呆れた声を出す。
「でもリヴァイさん、実際してるときも
あんまり服脱いでないですよ!
した後に脱ぐことはありましたけど!」
エマが思わず反論すると、
「………確かにそうかも知れねぇな。」
リヴァイはシャツのボタンを外す手を止め、
エマの手を引き立ち上がった。