第48章 最初で最後の
リヴァイの、どの言葉をとっても、
エマの心に響き渡り、
涙を抑えることが出来ない。
リヴァイにここまで愛されている
という事実が、とにかく嬉しく、
幸せだと感じた。
「どうせこれが
俺にとっては最初で最後の恋だ。
お前は焦って結論を出すことはねぇよ。
気長に待ってやる。だが、」
リヴァイはそう言うと
エマの目を見つめる。
「次俺の元に戻ってきたら、
何があっても、二度とお前を離さない。
いいな?」
エマは間を置かず、
黙って頷いた。
それと同時に、もうここで
恋人同士に戻ってもいいのではないか
という気持ちに押しつぶされそうになる。
元々、自分の人生を
変えてくれたのはリヴァイだ。
そのリヴァイに、自分の残りの人生
全てを捧げてもいいと思えた。
この不思議な感情を、
この言葉で説明のつかない感情を、
何と呼べばいいのだろう。