第48章 最初で最後の
「随分長いこと話してたんだな。」
エマが部屋に戻ると、
リヴァイは退屈そうに
ソファーに深く腰掛けていた。
「すみません、
つい盛り上がってしまいまして……」
エマはそう言いながら、
リヴァイの横に座る。
「………ダグに、
余計なこと言われなかったか?」
「余計なこと、って何ですか?」
リヴァイの問いに対して、
すぐ問い返すエマに、
リヴァイは少し沈黙する。
「……なんだ、何か聞いたのか?」
「まぁ、言いませんけどね。」
エマはそう言いながら少し笑うと、
「俺がお前と結婚したいと
考えていることか。」
リヴァイはそう、サラッと口にした。