• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第48章 最初で最後の



「リヴァイさんは、何て答えたんですか?」


「一生誰かを連れて来ることは
ないだろう、と。」


ダグはそう言った後、
少し寂しそうな表情を浮かべ、

「恋人は、自分には不必要だ。
そう言われたんです。」

と、エマの目を見つめた。




「……ですが、それでも、
もし連れて来たいと思える女性が現れたら、
是非私に紹介して下さい、と声を掛けたら……
万が一、
一生添え遂げたいと思える相手が出来たら
連れて来る、と。」

ダグはそう言って微笑んだ。



「そして、それから5年以上経って、
彼は貴女を連れて来てくれました。」



エマは思わず俯いた。


「私がこのようなことを言ったせいで、
貴女を追い詰めてしまったかもしれませんが
……私は、あの不器用なお方の
肩を持ちたいんですよ。」


エマは目に溜め込んだ涙を手で拭う。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp