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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第8章 納得したくない確証



「……一緒に入るんでしょうか?」

「どうかな。
まぁ、一緒に屋敷に入るとなれば、
弁解の余地がかなり少なくはなるが。」

エルヴィンは小さくため息を吐く。


「エマ。もし彼が屋敷に入ったら、
どうするつもりだ?
後を追って、問い詰めるか?」



エマはエルヴィンの問いに少し考えると、

「……それはしたくないです。」

そう言って目を伏せた。


「さすがにそこまで執着したくないです。
……と言っても、ここまで来た時点で
かなり執着してるんですけどね……」

「リヴァイは君の恋人だろう?
執着するのは当たり前だ。
君には彼を問い詰める権利もある。」

「でも、そこまでして
リヴァイさんに縋って、もし本当に
あの女性と関係があるんだったら。
……もう立ち直れる自信がありません。」


エルヴィンは今にも泣きだしそうな
エマの表情を見て

「……そうだな。とにかく今は、
彼が屋敷に入らないことを祈ろう。」

そう言って、リヴァイの方に向き直った。

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