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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第8章 納得したくない確証




「エルヴィンさん、
でも、もうどこに行ったか
分からないですよね?」

エマはエルヴィンの腰に手を回し、
少し声を張って問いかける。


馬はエルヴィンの手綱捌きで、
ますますスピードを上げた。


「大丈夫だ。
きっと彼女の屋敷にでも行くのだろう。」

エルヴィンはそう言って、
エマを横目で見た。


「……エルヴィンさん、
さっきの女性とも関係あるんですか?」

「いや。それはないが、
大きな屋敷に住んでいる女性のことは
なるべく把握するようにしていたからな。」

エルヴィンは少し笑い、手綱を強く握った。








大きな屋敷の手前で、
馬は勢いを殺して止まる。

エマは落ちないように、
必死でエルヴィンにしがみ付いた。


「エマ。
急いだ甲斐があったようだ。」


エルヴィンの視線の先には、
さっきリヴァイと女性が乗り込んだ馬車が、
丁度屋敷の前で止まるところだった。

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