第48章 最初で最後の
「……文句と言うか、一晩共にするってことは」
エマがそう言うと、
リヴァイは少し声を大きくして、
「お前、今朝あんだけ俺に善がっといて、
よくもそんなことが」
と、言いかけたこところで
「わーーーーー!
すいません!そうですよね!
泊まりましょう!ね!」
エマはリヴァイより更に大きい声で、
発言を遮った。
リヴァイは思わず頬を緩めると、
「分かったならいい。」
そう言って、踵を返す。
「……楽しみにしていて、いいんですか?」
エマがリヴァイの
背中に向かってそう言うと、
「当たり前だろ。」
リヴァイは後ろを向いたまま手を挙げ、
食堂を後にした。